2017年07月15日

折り尺



つい、蛇のようにしてみたくなる物差し。
『折り尺(おりじゃく)』
携帯しやすいようにピンで結合され、折りたためる仕組み。木製です。
今でいえば、スチール製の携帯用巻き尺でしょうか。(最大5mのものがあります。)
写真の折り尺は12.5cmのものが8本結合されていて、1mまで計ることができます。


  


Posted by I'll Be Home  at 20:00Comments(0)U.Construction

2014年05月28日

下振り

UC007
 UNDER CONSTRUCTION -7


建築の現場をご紹介する、UNDER CONSTRUCTION(工事中)

第7回は、『下振り』です。


建築の現場で基準となるのは、水平と垂直。

垂直を確認する、あるいは垂直の基準となる墨(すみ:基準となる印)を出すのに、現在は『トランシット』という測量機器が使われますが、昔ながらの『下振り(さげふり)』という道具も使用されます。

仕組は単純。糸に重りをつけたものです。

重りをつけた糸は、地面(地球の中心)に向かって重力でまっすぐ垂直に下がります。

糸の上端を壁や柱から5㎝に設定し、重りの先も5cmなら、壁や柱は垂直ということです。

重りの下が10㎝、糸の長さが1mであれば、5㎝:100㎝=1:20の比率で傾いているということ。2mで10㎝傾いていることになります。

風の吹く外では、扱うのがなかなかたいへん。


 
  


Posted by I'll Be Home  at 20:35Comments(0)U.Construction

2014年05月27日

水盛り管

UC006
 UNDER CONSTRUCTION -6


建築の現場をご紹介する、UNDER CONSTRUCTION(工事中)

第6回は、『水盛り管』


建築の現場で基準となるのは、水平と垂直。

水平を確認する、あるいは水平の基準となる墨(すみ:基準となる印)を出すのに、現在は『レベル』という測量機器が使われます。

そのような機器が無かった頃は、水の原理を利用した水盛り(みずもり)管が使われていました。

水は、どんな容器に入れ、かたむけても水面は水平を保ちます。

透明なチューブ、ホースに水を入れ、基準の高さに片方のホースの端の水の上端を合わせた時、他方のホースの端の水の上端も同じ高さを示していることになります。

単純な仕組です。

社会人になった頃、会社の上司に何度も「水は高きから、低きへ流れる。」と言われました。

建物の排水の放流先(下水枡や側溝)の高さにより、放流先から一番遠い水廻りの距離により、設定する建物の地盤の高さも決まっていきます。

電気は上へも、下へも流れますが、排水管に定められた勾配が無いと、排水はスムーズに流れないのです。


  


Posted by I'll Be Home  at 20:28Comments(0)U.Construction

2014年05月22日

指矩

UC005
 UNDER CONSTRUCTION -5


建築の現場をご紹介する、UNDER CONSTRUCTION(工事中)。

第5回は、『指矩』です。


指矩(さしがね)は、金属でできた90°に曲がったL型の定規で、両方の辺に目盛りがついています。

建築の現場では、材料の寸法を測ったり、出したりもしますが、材料の一辺に指矩の一辺をひっかけ、その辺に対して90°の線を引いたりします。

あまり、良い言葉ではありませんが、表に出ず、何かをしむけることを『さしがね』と言います。

これは、芝居の舞台裏から、小道具を動かすため、竿の先に針金をつけた道具からきたと言われていますが、大工の親方が指示を出すのに、指矩を使って人や物をさしていたからという説もあります。

矩(かね)は直角の意味で、建築の現場では、90°の墨(印、線)を出すことを、
「矩を出す」「矩を振る」という言い方をよくします。


  


Posted by I'll Be Home  at 20:33Comments(0)U.Construction

2014年05月21日

墨壺

UC004
 UNDER CONSTRUCTION -4


建築の現場をご紹介する、UNDER CONSTRUCTION(工事中)。

第4回は、『墨壺』です。


建築の現場では、建物を建てるために、さまざまな基準となる印や線を出します。このために使われる道具が墨壺(すみつぼ)で、この作業を墨出しと言います。


現在はプラスチック製のものもありますが、昔ながらの墨壺は木製で、装飾がほどこされたものもあります。

墨壺の壺の部分には、墨を含んだ綿が入っており、糸車に巻かれた糸がこの綿の中を通り、墨を含む構造になっています。

木や板に直線の印をつけるには、糸の先についたカルコ(ピン)を刺し、竹でできたへら状の墨指(すみさし)で綿を押さえ、糸を引っぱり出していきます。

直線をつけたいところまでピンと糸を引張り、墨壺の先端を木や板に押しあてます。

引張り出した糸の中央を指でつまみ、はじけば直線が引けるという仕組みです。

墨指は、いろいろな印をつける、建築現場の鉛筆がわりでもあります。


  


Posted by I'll Be Home  at 20:31Comments(1)U.Construction

2014年05月19日

水盛・遣方

UC003
 UNDER CONSTRUCTION -3


建築の現場をご紹介する、UNDER CONSTRUCTION(工事中)。

第3回は、『水盛・遣方』です。


水盛・遣方(みずもり・やりかた)は、縄張り(なわばり)で大まかな建物の位置を確認した後、正確な位置を出す作業です。

縄張りの縄(最近はビニールヒモ)から、1間(1.8m)程離れた位置に、木杭を打込みます。

次に、ポーチの階段や、車庫の乗入れ口、周囲の地盤を考慮して、GL(設定地盤面)を定めます。

これをもとに、建物の基礎の高さより少し上げた位置に、水平ライン(水盛)の印を木杭につけ、 貫(ぬき)を印に合わせて打ちつけて継いでいきます。

さらに、木杭と貫を筋違いで固定し、動かないようにします。

基準の高さが出た後は、建物の角の直角(遣方、サシゴ)を出します。

現在は、トランシットという測量機器で角度を出しますが、小学校で習った、直角三角形の3:4:5の比を使っても出せますね。

基準となる角の位置を貫に出したら、そこから建物の基礎、壁の位置を貫の上に出していったら、水盛・遣方の作業は完了です。

基礎の工事中は、貫に出した基礎・壁の印に、水糸を張り、通りと高さ関係を確認します。

いよいよ、ここから本格的な工事の始まりです。


  


Posted by I'll Be Home  at 20:30Comments(0)U.Construction

2014年05月09日

地鎮祭

UC002
 UNDER CONSTRUCTION -2


建築の現場をご紹介する、UNDER CONSTRUCTION(工事中)

第2回目は、『地鎮祭』です。


地鎮祭(じちんさい、あるいは、とこしずめのまつり)は、工事を始める前に行う、土地の神様である氏神(うじがみ)様を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得るものです。

地祭(じまつり)などとも呼ばれ、神式と仏式があります。

公共の建物などでは、一つの信仰に方寄れないことから、『安全祈願祭』や『起工式』という言い方もします。

第1回目で紹介した『縄張り』(建物の外壁の線)の中央、あるいは敷地の中央に祭りの場を設けます。

それぞれの神社、お寺さんにより、地鎮祭の進め方は様々ですが、神式の一般的な地鎮祭は次のようになります。


修祓(しゅばつ)の儀
 祭りに先立ち、氏神様を迎える前に参列者、お供え物、敷地を清めます。

降神(こうしん)の儀
 祭壇に、その土地の神様である氏神様を迎えます。
 (神主さんが「オォー」と声を出すことが多い)

献饌(けんせん)の儀
 神様に、祭壇のお供え物を食べていただくため、酒や水の蓋を取ります。

祝詞奏上(のりとそうじょう)の儀
 氏神様に、その土地に建物を建てることを告げ、工事の安全を祈る祝詞を奏上します。

四方祓(しほうはらい)の儀
 土地の四方をお祓いし、清めます。

地鎮(じちん)の儀
 斎鎌(いみかま)、斎鋤(いみすき)、斎鍬(いみくわ)を使い、それぞれ刈初(かりそめ)、
 穿初(うがちぞめ)、鍬入(くわいれ)の儀式を行い、土地を鎮めます。
 土地を耕し、収穫までの流れを表わしています。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)の儀
 神前に、玉串を奉り拝礼します。

撤饌(てっせん)の儀
 酒や水の蓋を閉じ、お供え物を下げた形をとります。

昇神(しょうしん)の儀
 土地の祭壇に降りていた神様を、もとの御座所にお送りします。

神酒拝戴(おみきはいたい)の儀
 土器(かわらけ)の杯(さかずき)に、お神酒を注いで乾杯を行います。


  


Posted by I'll Be Home  at 20:32Comments(0)U.Construction

2014年05月05日

縄張り

UC001
 UNDER CONSTRUCTION -1


建築で用いられる言葉には、なかなか、なじみのないものが多くあります。

建築の現場をご紹介する、UNDER CONSTRUCTION(工事中)。

第1回目は『縄張り』です。

工事の第一歩として、敷地に建物の外壁の線を落とし込みます。

建物の角々に、細い木杭や鉄筋を打ち込んで、ヒモで結んでいきます。

昔は、縄で結んでいく、縄を張っていくことから『縄張り』です。

現在は、ビニールのヒモで結んでいきます。

図面で見ていた建物の実際の形、大きさが、初めてわかります。

同時に、建物と道路、隣地との離れ(距離)が、これで良いのかなども、現場で検討していきます。


  


Posted by I'll Be Home  at 20:26Comments(0)U.Construction